概要図
概要図
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抗PD-1抗体(ニボルマブ)は、2014年に本邦で悪性黒色腫を適用に承認され、それまでの抗がん剤にはなかった免疫チェックポイント阻害薬という新しいカテゴリーの抗がん剤として地位を確立しました。同剤はその後、他のがん種にも適用拡大を続け、多くのがん患者さんで効力を発揮しております。ニボルマブの承認から4年後の2018年には同剤の研究開発に深く携わった京都大学名誉教授であられる本庶佑先生がノーベル医学生理学賞に選ばれたことにより、がん免疫に対する社会的な関心も高まっております。さらに近年では、ニボルマブの世界的に好調な販売実績もあって国内外の製薬企業が新規抗がん剤の研究開発を加速化させております。
このような背景にあって、九州大学と新日本科学は抗がん剤の研究開発を促進することを目的に2019年4月1日よりがん免疫共同研究部門を設立しました。本共同研究部門において、九州大学はがん領域における基礎及び臨床研究の成果と新日本科学は非臨床領域で培った実績を融合することにより、新薬創出に貢献いたします。